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スタートを速くするには
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下の写真はリオオリンピックの準決勝で
ジャスティン・ガトリン選手(青の服)とケンブリッジ飛鳥選手(赤の服)
が並走した時のスタートの写真です
どうでしょう、単純にどっちの方が速そうに見えます?
おそらく陸上をやられた事がない方でも
ガトリン選手の方が速そうに見えますよね
だって2歩目の右足がもう前に出て来そうになってますしね^^
ではスタートの時の反応のスピードがガトリン選手の方が早かったのか?
と思うところですが、それは変わりません
体が動き出すタイミングは全く同じでした
わずか0.1秒足らずのこの時間で
これだけの違いが生み出されてしまっているのです
ではこの違いをもたらす違いは一体何なのでしょう?
それは
【重心の位置】と【機能的足の長さ】
だと思います
ガトリン選手の方が
重心の位置が高く、機能的足の長さが長いという事が
この2人の違いを生み出していると私は考えます
ケンブリッジ選手の方が重心が低く、機能的な足の長さが短くなってしまっているので
1歩目から2歩目が、よっこいしょ感が出てしまっています
(もちろんガトリン選手と比べてですから、日本人の中ではトップクラスですけどね)
もう少し細かく言えば、1歩目から2歩目の間で重心を動かす為の足の力が
キチンと重心に働いていない状態になってしまっているのです
重心がお腹にあり、機能的な足の長さは膝から下というような状態で
スタートを切っています
なので足だけが前に出て重心(お腹)が置いてけぼりになり
前に出てしまった膝から下では何も重心に対して力を加える事が出来ない
というような状態になっているのです
やはり10秒足らずで決まってしまう戦い
しかも完全MAXパワーの種目である100mは
【骨格の違い】
というものが、そのままタイムの違いになってしまうな
ということをまたさらに認識させられる一枚の写真ですね