
=============
肩甲骨は柔らかい方がいい?
=============
『肩甲骨が柔らかい方がいい』
『股関節も柔らかい方がいいから開脚が広がる方がいい』
『肩甲骨・股関節が柔らかければ、パフォーマンスは向上する』
という、肩甲骨・股関節神話みたいなのが昨今広がっていると思います
それに伴いトレーナー・指導者も肩甲骨・股関節を柔らかくする手技、ストレッチ、トレーニングなどに精を出しています
しかし果たして、肩甲骨・股関節が柔らかくなると
本当にパフォーマンスは向上するのでしょうか?
私はNOだと思います
確かに、何らかの手技で肩甲骨などにアプローチをすると、かなり肩周りが軽くなり
非常に腕などが振り回しやすくなります
「これだけ動きやすくなったらパフォーマンスも上がってるだろうな」
と思い、実際の競技をしてみると
「あれ、意外とパフォーマンスは変わっていない」
という事はゴマンとあります
果たしてそういった事は何故起きてしまうのでしょう?
それは
【体の調律】
が崩れているからだと私は思います
調律というのは、ピアノなどの楽器などでよく用いられる言葉ですね
ドレ↘︎ミファ↑ソラシ⤴︎ドのようにめちゃくちゃになっている音を綺麗に段階的に変化していくように整える作業の事を言いますが
体でもこれと同じような事が起こってしまう事が往々にしてあるという事です
肩甲骨などを柔らかくするという事は
『ミ』の音だけがメチャメチャ綺麗な音になったようなものです
確かに『ミ』の音はメチャメチャ綺麗なのかもしれませんけど、他の音と合っていないため、その『ミ』の音は他からすると
【異音】
になってしまい、トータル的なバランスを崩してしまうのです
調律を崩してまで体を変えるというのはいかがなものかなと思ってしまいます
そういうと
『大谷翔平選手は肩甲骨柔らかいですよ』
と言う方がいます
大谷選手は
【肩甲骨が柔らかい】ではなく
【肩甲骨も柔らかい】のです
他の選手が動かないような、肋骨や仙骨までも柔らかく動いています
調律がキチンととれた状態で全体が柔らかく動いているので
あれだけのハイパフォーマンスが生み出せれると思いますよ
某有名パフォーマンスアップ屋さんなどでパフォーマンスが上がらなかった方が
私の指導を受けに来る事が多々ありますけど、皆さん口をそろえて
『肩甲骨とか股関節は柔らかくなったんですけど、パフォーマンスはほとんど上がらなかったです』
とおっしゃられます。まさにその通りだなと思います
パフォーマンスを上げたいと思うなら調律を整える事を優先に考えた方がいいと思いますよ