パフォーマンスアップコーチの鈴木です。
2人の若きスター
石川遼と松山英樹
常に注目される2人ですが、スイングには違いがあります。
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石川遼選手のスイングは、一言で言うと
『クラブを使い、ボールにエネルギーを伝えるスイング』
松山英樹選手のスイングは、一言で言うと
『重心を移動させて、その過程でクラブでボールを運ぶスイング』
と言うことが出来るかなと思います。
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『クラブを使い、ボールにエネルギーを伝えるスイング』
とは、どういうことかと言うと、読んで時の如くですが、体を動かす事により、クラブを動かし、クラブに発生しているエネルギーをクラブにぶつけている•伝えている。というスイングです。
文章だけ見ると、当たり前やんけ、と思うかもしれませんね。そう、当たり前なんです、ただ今の石川遼選手は、その伝えているエネルギーが「一打一打バラバラな種類のエネルギーを伝えている」ことが多い気がします。
どういうことかと言うと、エネルギーには、種類が存在するのです。
その種類わけとして、
•並進エネルギー
•位置エネルギー
•回旋エネルギー
があります。
この中にある、色々なエネルギーをごちゃ混ぜにして使ってしまうと、ボールの軌道というのは、安定しなくなってしまうのです。
昔の強かった頃の石川遼選手は、並進エネルギーだけを上手く使ってスイングが行えていました。
しかし、勝てなくなった時期と、色々なエネルギーを使い始めてしまった時期が重なっていることが、彼の不調の原因そのものであると、私は思います。
色々な指導者が色々な理論を持っていますが、並進エネルギーを使った良い指導法、回旋エネルギーを使った良い指導法などと、バラバラなエネルギーを使っているので、本来なら相容れないはずのものを一緒にしてしまっていることが多い気がします。
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一方、松山英樹選手の
『重心を移動させて、その過程でクラブでボールを運ぶスイング』
というのは、どういうスイングかと言うと、自分の体の重心を移動させているだけのスイングということなんです。なんか、良いように聞こえないかもしれませんが、良いことなんです。
クラブは「動いちゃった」というような感覚で動作が行われています。
重心を左に動かしていく過程で、勝手に体にまとわりついていたクラブが、ボールを拾ってくれて、運んだだけで、重心の動かし方がイコール、クラブの動く軌道になるというスイングです。
松山英樹選手はインパクト後に、背骨が左方向に動きます。正確に言うと、体の中に入り込んでいきます。しかし石川遼選手はインパクト後にクラブが飛んでいくのを体で受け止めているのが、見受けられます。どちらが良い悪いとはあまりないですが、石川遼選手の打ち方なら、使うエネルギーをしっかり決め、それ以外の要素を入れないようにしないと、どっちつかずのごちゃ混ぜスイングになってしまう可能性があるのではないでしょうか。
一方、松山英樹選手のような打ち方は、体のスペックが全てですので、体が動かなくなったりしてしまうと、途端に勝てなくなるのではないでしょうか。
まあしかし、彼らはまだ若い20代ですから、これからさらに成長していき、日本のゴルフ界を牽引していって欲しいと思います。
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